学校長より

本校定時制を希望されている皆さん、そして保護者の皆さん、こんにちは。長の武内道郎です。よろしくお願いします。

熊谷高校定時制は、昭和23年創立、平成31年4月8日に第72回目の入学式を行いました。本校は、伝統と多くの輝かしい実績を持つ活力に満ちた学校です。目指す学校像は「自ら考え、判断し、目標に向かい着実に努力するとともに、他者への思いやりの心を持った心豊かな生徒を育てる学校」す。

定時制課程は、様々な経歴のある生徒が集まっています。男女共学です。昼間仕事をしながら、夜間に勉強しようと頑張っている人、これまで学校になかなか行けなかった人、家庭の事情から長い間仕事だけで学校に行けなかった人など様々です。

その人たちが一つの教室で過ごすことは、お互いに刺激があり、また、励ましあうことで絆が生まれ、4年間頑張ろうと取り組む気持ちが出てきます。本校の生徒は、そういう中で頑張っています。先生方も、一人一人の生徒に真摯に向かい合い、より良い成長のために頑張っています。


それでは、平成31年度1学期の始業式で話した内容をお知らせします。

来月、5月1日から、元号が「令和」になります。この言葉は、万葉集の梅の花の歌の序文からの引用で、「人々が、美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められている」そうです。平成が30年続きましたが、「令和」の新時代は、どんな時代になるでしょうか。平成31年から、令和元年になったこの年、熊谷高校で過ごしていたという事実は、思い出に残る出来事になると思っています。よい1年にしてほしいと願っています。

学校にとっての4月は、1年の始まりです。私は、毎年、今年こそは、これをやろう、あれをしようと、自分の趣味も含めて、目標を立てるのですが、なかなか続きません。夢や目標を持つことは大事で、自分の人生を素晴らしい方向に向ける原動力になります。そんなに大きな夢でなくても、今年は、これをやろう、という程度の軽い目標でもよいと思います。新学期に当たり、皆さんも自分にあった目標を心に思い浮かべてください。

私は、人生は、大きな川の流れのようなものだと思っています。色々な出会いがあって、いろいろな経験をして、その一つ一つが、自分の人生という流れに少しずつ作用します。友達や先生の話に影響されたり、自分の将来の目標が変わったり、自分の考え方が変わったり、いろいろな経験を経て、人生という川が流れていきます。川が太くなったり、流れの方向が変わったり、濁ったり、綺麗になったりします。

流れは、必ずしも順調ではなく、苦しいことも、悲しいこともあるでしょうが、それを乗り越えると、その経験が人間としての成長につながったり、プラスになったりするものです。出会いがあって、それをきっかけに、大きく人生が変わることもあるでしょう。人生には、運や不運もあるでしょうが、素晴らしい人生にするためには、川の流れを自分に引き寄せる、チャンスを逃さない、川の流れを自分に引き寄せることが大切で、それは、自分自身の心掛け次第だと思います。

目の前に、大きなチャンスがあっても、ぼーっと見逃してしまう。常日頃から、チャンスをつかむ準備をしておく必要があると思います。そのコツは、「感謝」と「挑戦」だと思います。

まずは、「感謝」です。それは「ありがとう」を口癖にすることだと思います。「ありがとう」と感謝する。それは、他人のやっていることを見ているということ。心配りができているということ。言われたほうも、悪い気はしません。お互いに感謝しあえる関係は、プラスの作用があります。また、やってあげよう、この次に何かしてあげようという気持ちにもなります。自然に助ける、助けられるという関係が築かれていくように思います。

次に、「挑戦」です。やる前から諦めていては、何も始まりません。失敗を怖れず、とにかく少しでも良いからやってみる。取り掛かってみる。皆さんも、やる前から諦めていたが、やってみると意外に、スムーズに進むという経験はありませんか。自分の力量を考えて、無理ない範囲で、とにかく挑戦してみましょう。始めてみましょう。

人生には自動ドアなんてありません。押すのをちょっとためらうようなドアもあるでしょう。重くてなかなか開かないドアもあるでしょう。鍵のかかったドアもあるかもしれません。でも、開けてみなければ、ドアの向こう側は、永久に見えません。自分で開けてみるしかないのです。

「感謝」と「挑戦」、この2つを新学期に際して、皆さんに贈ります。気持ちを入れ替えて、自分らしい目標を立てて、充実した高校生活を送れるよう努力して下さい。皆さんの頑張りに期待します。

以上が、始業式で話した内容です。本校を希望している皆さん、そして保護者の皆さん、人生80年の時代、ゆっくりとした学校生活も必要な時があります。是非、本校で勉学に励んでください。
                                                      
  埼玉県立熊谷高等学校定時制課程 校長 武内 道郎