令和6年度
11月6日(水)埼玉ゆかりのパラアスリートによる体験型講演会が行われました
パリ・パラリンピック(種目:女子車いすバスケットボール)の
日本代表選手である 土田 真由美 様 を講師にお迎えし、
参加体験型講演会が行われました。
講演は、
土田選手がこのスポーツを始めたきっかけから始まりました。
「競技用車イスに乗ったことがありますか?」
と生徒への問いかけがあり、その特徴が説明されました。
普通の車イスとの大きな違いは、
車輪の取り付けが「ハの字」になっていること。
理由は、ターンしやすいこと。
1回まわすだけでくるくる回ることができるということです。
実際に生徒全員が競技用車イスに乗って体験しました。
乗るコツがあって後ろの人に車イスを押さえてもらって乗り降りします。
体験1)スタート位置から離れたところにあるコーンを回って次の人にバトンタッチ
体験2)コーンの前でブレーキ、バックで元の位置に戻る
・左右均等に車輪を回すのがコツ、そうしないと曲がってしまう
体験3)リレー競争
操作を体験したところで、車イスバスケットのゲームをしました。
ルールの説明がいくつかありました。
①ダブルドリブルはない
②トラベリングはある
注意することは、
①おしりは浮かせない
②車イスのバンパーという所の外に足を出さない
1回目は4分間のゲームでした。
生徒から「ナイスパス!」「慣れてきた!!」の声があがりました。
2回目は5分間のゲームとなりました。
シュートは車イスバスケットの場合、
頭上からでなく、
体で抱えるようにボールを持って
反動を使ってシュートするとよい
というアドバイスをいただいてからはじましました。
学年を越えた声援、
終了間近の見事なパスからのゴールもあり、
大いに盛り上がりました。
3回目
ドリブルのコツはボールを抱えた時につま先立ちをすると
2回こぎやすくなる(3回こぐとトラベリング)というアドバイスもあり、
さらにスムーズに試合が進みました。
■▲ (名前)行け ■▲ 行けという声援、
ゴールした際にもナイスゴールと声が飛ぶなど、
ますます熱のこもった試合となりました。
試合終了後、
ゴールの方へ車いすを向け、
いったんボールを下げてからシュートすると反動で入りやすい
というコツを教えていただきました。
最後に、
質問の時間が設けられ、生徒からたくさんの質問がありました。
・試合中の3ポイントシュート、スクリーンについて
・ドリブルとシュートのお手本を見せてくださいというリクエストもありました
・バスケット専用の車イスの特徴
・試合中、車イスが壊れたらどうしますか など
・どれくらいで、車イスと一体化できましたか
最初は前進も難しく、シュートしてもボールがリングに届かなかった。
慣れるまで3年位かかった というお話しもありました。
目標は、
「東京(パラリンピック)で6位、
パリで7位と順位を落としてしまったので、
次はもっと上位を目指したい」という意気込みも聞くことができました。
生徒会長よりあいさつと花束贈呈、教頭先生より講評(感想)がありました。
集合写真を撮影して終了となりました。
◇ ◇ ◇
本日のパラアスリートによる体験型講演会は
「障がい者への理解を促進するとともに、日常的な経験や課題を学ぶことで、
誰もが平等に扱われる共生社会の実現を目指す。
また、障がい者の活躍を知ることで、生徒に希望とモチベーションを与え、
社会的な態度や行動の変容をねらう。」ことを目標として行われました。
【参考文献】
・ 車いすバスケ・土田真由美選手インタビュー
【パラアスリートの過去、現在、未来 Vol.3】(ウォーカープラス)
https://www.walkerplus.com/article/149905/