令和5年度
1月9日(火)始業式が行われました
みなさん、
明けましておめでとうございます。
冬休みが終わり、
生徒は、久々に会う友だちに
自然と笑みがこぼれているようでした。
◆ ◆ ◆
開会のことばのあとの校長先生の講話がありました。
冒頭では、年明けに発生した能登半島地震、
日航機と海保機の衝突事故という大変痛ましい出来事に対して、
被災に遭われた方々へのお見舞いと、万が一の備えについて
述べられました。
次に、第一生命のサラリーマン川柳が紹介されました。
就職試験へ向かう服装の悩みを詠んだ川柳
「私服可は 天国地獄の 分かれ道」
私服を通じて、
企業イメージにあった服選びと
自分の存在感を表現することのできる力を
判断する材料にしたいという理由があるからだと思います。
服装は、その人となりを表現するものです。
定時制の皆さんがこれから生きていく時代は、
集団の中で、
他の人と協調しつつ、
自分を表現していくことが
求められる時代であることを忘れないでください。
こうした力は
毎日の生活の中で意識を高めていくことで
培われていくものです。
「他の人と協調する」なかで表現する力を
身に付けて欲しいと思います。
閉会のことばで始業式を終え、
その後、LHR、自転車点検が行われました。
12月22日(金)終業式が行われました
第2学期の最終日、視聴覚室にて終業式が行われました。
終業式に先立ち、つぎの生徒表彰が行われました。
皆勤賞表彰
成績優秀者表彰
埼玉県通信制定時制高等学校生活体験発表会優秀賞表彰
つづく終業式では、校長先生からつぎのような講話がありました。
要旨
多くの日本人に勇気を与えてきた歌、
「アンパンマン・マーチ」の話です。
原作者「やなせたかし」さんが作詞した歌で、
深く、哲学的なメッセージがちりばめられています。
戦争中は「正義の戦争」を信じて戦い、
敗戦を境に、自分たちが信じた正義は一変してしまったそうです。
逆転しない正義は、献身と愛しかありません。
こうして、アンパンマンが生まれたと言われています。
熊高定時制のみなさんは、アンパンマンのように
顔をちぎってパンをあげることはできなくても、
自分がされたら嬉しいことを相手にもしてあげることはできます。
そして、自分がされたら嫌なことは、決してしないこともできます。
本当の正義とは何なのか、じっくり考えて欲しいと思います。
◆ ◆ ◆
終業式後、生徒指導部より、
つぎのような「冬休みの心得」のお話しがありました。
詳しい内容はプリントを配布しましたのでそちらをご覧ください。
概要としては
1 冬休み中の過ごし方について
2 トラブルに巻き込まれないために
(1)深夜外出はしないこと
(2)恋愛や交際は、お互いの人格を尊重し節度を守ること
(3)SNSを通じたトラブルに注意すること
(4)犯罪に巻き込まれないようにすること
うまい話しはありません(特に闇バイトに注意)
(5)交通ルールを守ること
自転車を利用する際はヘルメット着用を!
◆ ◆ ◆
SNSトラブルについて
相談窓口
SNSを活用した教育相談体制の整備 - 埼玉県教育委員会
https://www.pref.saitama.lg.jp/f2209/snssoudan.html
SNS・・・S知らない人と N仲良くなる Sサービス
十分気を付けて利用しましょう。
依存症にならないために
目覚まし代わりにスマホを利用しない(脳が休まらない)
デジタルデトックス:スマホ・PCを使わない時間帯をつくる
◆ ◆ ◆
スマホ利用する上で注意すべきことがら
① 位置情報はOFF
② AirDropはOFF
③ スマホのカメラは高性能のため、
指紋なども知られてしまう。
④ X(旧Twitter)に不適切な言葉を書き込んだことで、
突然請求書が来たりすることもある。
⑤ メールを送るとき、
絵文字によっては、相手が勘違いすることがあるので、
ことば φ(..) で伝える
終了後、教室にもどり、今学期最後のHRが行われました。
生徒の皆さん、よい年を迎えてください。
そして、3学期も元気に会いましょう。
12月21日(木)生徒会行事が行われました
第2学期の生徒会行事は球技大会でした。
種目は、バスケットボール・ボッチャ・卓球の三種目で、
学年の枠を超えたチーム(混合チーム)で競い合いました。
定時制らしく
「同じ釜の飯を食う仲間」
が競い合うことになりました。
開会式の司会・ルール説明・準備運動・記録集計、閉会式まで
生徒会役員・体育委員・行事実行委員が中心になって運営されました。
特に運営では、
各競技場所からWi-Fiを使ってデータが送られ、
すべての競技の進行状況を係が、瞬時に把握していることには驚きました!
寒い体育館でしたが、
試合が始まると熱戦がくり広げられ、
歓声や笑い声が聞こえたりして、
寒さを忘れさせてくれるとともに、
目的をとげることができた大会となりました。
◆ ◆ ◆
成績はつぎのとおりです。
バスケットボール
優勝 Bチーム
卓球
男子シングルス優勝 1年生
女子シングルス優勝 2年生
ボッチャ
優勝 3年生
準優勝 1年生
3位 3年生
表彰式では、賞状と副賞のお菓子が手渡されました。
12月20日(水)ヤングケアラー講演会が開かれました
第2学期末の連続講座の3回目は、
NPO法人フォーケアラーズより井手大貴様(代表理事)をお迎えし、
ヤングケアラーの理解促進をねらいとした
「ヤングケアラーとして今だから言えること」
と題した講演会が開かれました。
「ヤングケアラーとして今だから言えること」【講演要旨】
2000年に介護保険制度がスタートした。
当時、介護は家の中の話で若者が介護を担うことはあまり想定されていなかった。
2002年に父親が脳梗塞で倒れ、入院。
リハビリの後、退院したので、今までの生活が戻ってくると想像していたところ、
父親を介護するヤングケアラーとしての生活が始まった。
当時、高校生ということもあり、昼間は母親、夜間は私が
父の面倒をみる生活が始まった。
友達にも家庭のことは話せなかった。
大学入学後は、
スケジュールが自由になったものの
大学と家庭の往復の生活だった。
友達の輪は一気に広がるが、相談相手となる存在は現れず、
孤立している感覚があった。
大学生後半になり、
同級生は次々と内定、社会へ出る準備が始まり、
「自分はどうなるんだろう」という不安にさいなまれた。
卒業後、
資格取得のための学校へ通い、
後にすぐに独立する。
それでも、同じ悩みを語り合う世代がいない悩みがあった。
直面したのは、
「知識不足」と、
「ことばの少なさ」<障碍者手帳、障碍者福祉、ヘルパー、ケアマネージャー・・・>、
自分は友達の親世代と同じことをやっている、
家を守らなければいけないので職業を選べない、
できないことだらけ、
友だちとは異なる道を選ぶ、・・・。
しかし、今だったら
ー 時代は変わった -
声をあげ、発信すれば、先生・公的機関・支援者につながる。
◆ ◆ ◆
就学生からの質問、高校生からの感想
ヤングケアラーへの想い、先生方だからできること
の紹介がありました。
アンケートを記入して終了なりました。
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ケアラーとは、
高齢、身体上又は精神上の障害又は疾病等により援助を必要とする親族、友人その他の身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上の世話その他の援助を提供する者であり、そのうち18歳未満の方がヤングケアラーです。埼玉県では、令和2年3月に「埼玉県ケアラー支援条例」が制定されました。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0609/chiikihoukatukea/kaigosya-kouhou.html
12月19日(火)年金推進セミナーが開かれました
熊谷年金事務所より、4名の職員をお招きして
基礎学力講座「年金推進セミナー」が開かれました。
演題は「知っておきたい年金のはなし」で、
これからの社会を担う高校生などの若い世代に対する
公的年金制度の役割や必要性を正しく理解し、
公的年金制度への加入義務の意識の醸成を図ることを
目的とした講演会でした。
講演要旨は、つぎのとおりです。
年金制度は、みんなで支え合う制度<世代間扶養>である。
三種類の年金がある。
① 老齢年金<歳をとったら受け取る、私たちがよく知っている年金>
② 障害年金<障害が残ったときに受け取る、万が一のときに給付される>
※20歳以上の総人口の約50人に1人が受け取っている
③遺族年金<働き手が亡くなったら受け取る、万が一のときに給付される>
65歳からの平均余命は、
男性 約20年
女性 約25年 である。
60代夫婦の必要な生活費は、(約25万円/月、20年間とすると)
約25万円×12か月×20年=約6,000万円!!
安定的な収入源として老後の「年金」は大切である。
国民年金の保険金は、
各人が支払う保険料が1/2+国が1/2 を負担している。
国民年金保険料を納めるのが難しい場合、
「免除」・「猶予」制度を利用するとよい。
① 全額免除 ②一部免除 ③納付猶予 ④学生納付特例
・全額免除の場合、手続きをすることで給付分の1/2を受給できる。
・学生納付特例の手続きをすることで万一の場合、
障害基礎年金を受け取ることができる。
どちらも、手続きをしないと受給できない。
加入後、年金記録を確認する方法
・「ねんきん定期便」毎年誕生月に郵送される。
・「ねんきんネット」24時間いつでもどこでもスマホでも
自分で年金記録を確認できる。
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短い講演時間でしたが、
多くの生徒が就職希望ということで、
天引きされる厚生年金保険料の大切さや
20歳になったときの
国民年金加入の手続きの必要性を
理解できたと思います。