12月18日(水) 「血液に関する出前授業」が行われました
保健・給食行事として、「血液に関する出前授業」を実施しました。
講師は埼玉県赤十字血液センター顧問の溝口秀明先生です。
先生の自己紹介と専門の血液分野、
血液の病気と闘った水泳選手のお話しから始まりました。
講義は資料に沿って進められました。
1 血液とは
2 血液の病気
貧血
・治りやすい貧血
・治り難い貧血
3 献血と貧血
最初に、血液についての説明がありました。
血液の元になるのは骨髄でつくられる幹細胞である。
臍帯(さいたい)血には幹細胞がたくさん含まれるので、
「提供の依頼のあった時は協力してください。」
とお願いがありました。
この幹細胞からホルモンによって3種類の血球がつくられる。
現在では薬によって血球がつくられるようになった。
科学の進歩です。
血液の病気では
まず、「貧血」について説明がありました。
鉄欠乏性貧血の原因、症状(①舌炎 ②さじ状爪 ③異食症など)と
治療方法-鉄剤の服用や食事、特に肉からの摂取が効率がよい-
という説明がありました。
次に、「白血病」について説明がありました。
原因は①放射線 ②ウィルス感染 ③薬剤・薬物
治療は難しい病気だが、子どもの場合はほとんどの方が治る。
その治療方法の解説もありました。
輸血も治療法のひとつで、
輸血の歴史、目的、どんなところに気をつけて輸血しているか
が説明されました。
輸血に使う血液は献血でまかなわれます。
全血献血のできる人(16歳~69歳)
16歳 男性・女性 200ml
17歳 女性 200ml
17歳 男性 400ml
18歳 男性・女性 400ml
成分献血(18歳~69歳 ※65歳~69歳は条件あり)
18歳以上 献血ルームのみ
献血後に気分が悪くなる人がいますが、
①献血前に300mlの水分をとり、②献血後に30分休むことで対処できる。
もし、気分が悪くなったらすぐにしゃがむことが大切。
若年者、特に高校生で献血してくれる人が増えるようにお願いします。
コロナ感染症が流行する前までは、埼玉県の高校生の献血は全国第1位でした。
ところが、流行中は献血が控えられてしまいましたが、
昨年度、第2位に復活しました。
講演の最後に溝口先生の最初の献血のエピソードと
おまけのお話しがありました。
生徒会副会長より講師の溝口先生へ感謝のことばが述べられした。
イラストは、「けんけつちゃん(埼玉県)」
埼玉県赤十字血液センター(公式) (@saitamakenketsu) / X より引用