2023年12月の記事一覧
12月22日(金)終業式が行われました
第2学期の最終日、視聴覚室にて終業式が行われました。
終業式に先立ち、つぎの生徒表彰が行われました。
皆勤賞表彰
成績優秀者表彰
埼玉県通信制定時制高等学校生活体験発表会優秀賞表彰
つづく終業式では、校長先生からつぎのような講話がありました。
要旨
多くの日本人に勇気を与えてきた歌、
「アンパンマン・マーチ」の話です。
原作者「やなせたかし」さんが作詞した歌で、
深く、哲学的なメッセージがちりばめられています。
戦争中は「正義の戦争」を信じて戦い、
敗戦を境に、自分たちが信じた正義は一変してしまったそうです。
逆転しない正義は、献身と愛しかありません。
こうして、アンパンマンが生まれたと言われています。
熊高定時制のみなさんは、アンパンマンのように
顔をちぎってパンをあげることはできなくても、
自分がされたら嬉しいことを相手にもしてあげることはできます。
そして、自分がされたら嫌なことは、決してしないこともできます。
本当の正義とは何なのか、じっくり考えて欲しいと思います。
◆ ◆ ◆
終業式後、生徒指導部より、
つぎのような「冬休みの心得」のお話しがありました。
詳しい内容はプリントを配布しましたのでそちらをご覧ください。
概要としては
1 冬休み中の過ごし方について
2 トラブルに巻き込まれないために
(1)深夜外出はしないこと
(2)恋愛や交際は、お互いの人格を尊重し節度を守ること
(3)SNSを通じたトラブルに注意すること
(4)犯罪に巻き込まれないようにすること
うまい話しはありません(特に闇バイトに注意)
(5)交通ルールを守ること
自転車を利用する際はヘルメット着用を!
◆ ◆ ◆
SNSトラブルについて
相談窓口
SNSを活用した教育相談体制の整備 - 埼玉県教育委員会
https://www.pref.saitama.lg.jp/f2209/snssoudan.html
SNS・・・S知らない人と N仲良くなる Sサービス
十分気を付けて利用しましょう。
依存症にならないために
目覚まし代わりにスマホを利用しない(脳が休まらない)
デジタルデトックス:スマホ・PCを使わない時間帯をつくる
◆ ◆ ◆
スマホ利用する上で注意すべきことがら
① 位置情報はOFF
② AirDropはOFF
③ スマホのカメラは高性能のため、
指紋なども知られてしまう。
④ X(旧Twitter)に不適切な言葉を書き込んだことで、
突然請求書が来たりすることもある。
⑤ メールを送るとき、
絵文字によっては、相手が勘違いすることがあるので、
ことば φ(..) で伝える
終了後、教室にもどり、今学期最後のHRが行われました。
生徒の皆さん、よい年を迎えてください。
そして、3学期も元気に会いましょう。
12月21日(木)生徒会行事が行われました
第2学期の生徒会行事は球技大会でした。
種目は、バスケットボール・ボッチャ・卓球の三種目で、
学年の枠を超えたチーム(混合チーム)で競い合いました。
定時制らしく
「同じ釜の飯を食う仲間」
が競い合うことになりました。
開会式の司会・ルール説明・準備運動・記録集計、閉会式まで
生徒会役員・体育委員・行事実行委員が中心になって運営されました。
特に運営では、
各競技場所からWi-Fiを使ってデータが送られ、
すべての競技の進行状況を係が、瞬時に把握していることには驚きました!
寒い体育館でしたが、
試合が始まると熱戦がくり広げられ、
歓声や笑い声が聞こえたりして、
寒さを忘れさせてくれるとともに、
目的をとげることができた大会となりました。
◆ ◆ ◆
成績はつぎのとおりです。
バスケットボール
優勝 Bチーム
卓球
男子シングルス優勝 1年生
女子シングルス優勝 2年生
ボッチャ
優勝 3年生
準優勝 1年生
3位 3年生
表彰式では、賞状と副賞のお菓子が手渡されました。
12月20日(水)ヤングケアラー講演会が開かれました
第2学期末の連続講座の3回目は、
NPO法人フォーケアラーズより井手大貴様(代表理事)をお迎えし、
ヤングケアラーの理解促進をねらいとした
「ヤングケアラーとして今だから言えること」
と題した講演会が開かれました。
「ヤングケアラーとして今だから言えること」【講演要旨】
2000年に介護保険制度がスタートした。
当時、介護は家の中の話で若者が介護を担うことはあまり想定されていなかった。
2002年に父親が脳梗塞で倒れ、入院。
リハビリの後、退院したので、今までの生活が戻ってくると想像していたところ、
父親を介護するヤングケアラーとしての生活が始まった。
当時、高校生ということもあり、昼間は母親、夜間は私が
父の面倒をみる生活が始まった。
友達にも家庭のことは話せなかった。
大学入学後は、
スケジュールが自由になったものの
大学と家庭の往復の生活だった。
友達の輪は一気に広がるが、相談相手となる存在は現れず、
孤立している感覚があった。
大学生後半になり、
同級生は次々と内定、社会へ出る準備が始まり、
「自分はどうなるんだろう」という不安にさいなまれた。
卒業後、
資格取得のための学校へ通い、
後にすぐに独立する。
それでも、同じ悩みを語り合う世代がいない悩みがあった。
直面したのは、
「知識不足」と、
「ことばの少なさ」<障碍者手帳、障碍者福祉、ヘルパー、ケアマネージャー・・・>、
自分は友達の親世代と同じことをやっている、
家を守らなければいけないので職業を選べない、
できないことだらけ、
友だちとは異なる道を選ぶ、・・・。
しかし、今だったら
ー 時代は変わった -
声をあげ、発信すれば、先生・公的機関・支援者につながる。
◆ ◆ ◆
就学生からの質問、高校生からの感想
ヤングケアラーへの想い、先生方だからできること
の紹介がありました。
アンケートを記入して終了なりました。
◆ ◆ ◆
ケアラーとは、
高齢、身体上又は精神上の障害又は疾病等により援助を必要とする親族、友人その他の身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上の世話その他の援助を提供する者であり、そのうち18歳未満の方がヤングケアラーです。埼玉県では、令和2年3月に「埼玉県ケアラー支援条例」が制定されました。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0609/chiikihoukatukea/kaigosya-kouhou.html
12月19日(火)年金推進セミナーが開かれました
熊谷年金事務所より、4名の職員をお招きして
基礎学力講座「年金推進セミナー」が開かれました。
演題は「知っておきたい年金のはなし」で、
これからの社会を担う高校生などの若い世代に対する
公的年金制度の役割や必要性を正しく理解し、
公的年金制度への加入義務の意識の醸成を図ることを
目的とした講演会でした。
講演要旨は、つぎのとおりです。
年金制度は、みんなで支え合う制度<世代間扶養>である。
三種類の年金がある。
① 老齢年金<歳をとったら受け取る、私たちがよく知っている年金>
② 障害年金<障害が残ったときに受け取る、万が一のときに給付される>
※20歳以上の総人口の約50人に1人が受け取っている
③遺族年金<働き手が亡くなったら受け取る、万が一のときに給付される>
65歳からの平均余命は、
男性 約20年
女性 約25年 である。
60代夫婦の必要な生活費は、(約25万円/月、20年間とすると)
約25万円×12か月×20年=約6,000万円!!
安定的な収入源として老後の「年金」は大切である。
国民年金の保険金は、
各人が支払う保険料が1/2+国が1/2 を負担している。
国民年金保険料を納めるのが難しい場合、
「免除」・「猶予」制度を利用するとよい。
① 全額免除 ②一部免除 ③納付猶予 ④学生納付特例
・全額免除の場合、手続きをすることで給付分の1/2を受給できる。
・学生納付特例の手続きをすることで万一の場合、
障害基礎年金を受け取ることができる。
どちらも、手続きをしないと受給できない。
加入後、年金記録を確認する方法
・「ねんきん定期便」毎年誕生月に郵送される。
・「ねんきんネット」24時間いつでもどこでもスマホでも
自分で年金記録を確認できる。
◆ ◆ ◆
短い講演時間でしたが、
多くの生徒が就職希望ということで、
天引きされる厚生年金保険料の大切さや
20歳になったときの
国民年金加入の手続きの必要性を
理解できたと思います。
12月18日(月) 『デートⅮⅤ防止』講座が開かれました
特定非営利活動法人 レジリエンスより
西山さつき様をお招きし、
『デートⅮⅤ防止』講座が開かれました。
レジリエンス(resilience)とは、逆境からの「回復力」「プラスに変える」などの意味があります。
この講座は、
若い世代の恋人間の暴力、
いわゆる「デートⅮⅤ」の啓発を通して、
生徒がⅮⅤについての認識を深め、
その予防に努めることをねらいとしました。
◆ ◆ ◆
内容を一部紹介すると、
DV(Domestic Violenceドメスティックバイオレンス)
恋人間でおきるDVをデートDVという。
いじめや虐待、パワハラなど身近な問題に当てはめて考えてみる。
10代カップルでは、3組に1組の割合でデートDVがおきている。
DVは身近な問題で他人事だと思わないことが大切である。
相談相手として友だちが選ばれる。
良い人間関係の中で心の傷が癒されていく。
正しい知識、行動を起こすことがカギである。
どんな仕組みで起きているか。
①上下関係
②支配が強力で暴力に発展
例えば、待ち合わせ時間に遅れた時も
加害者:お前のせいだ!あなたが悪いからだ!
被害者:自分がいけないからだ(というように、価値観が変わってくる)。
わかっています。反省しています。
周囲の者:時間にルーズではしかたない。両方に問題がある。
どんな問題があっても暴力でない解決方法がある。
この例だと、早めの時間にする、待ち合わせ場所を変えるとか・・・
相手を支配する暴力の種類は、
身体的暴力・性暴力・経済的暴力等ある。
DVのサイクルがあり、
優しくなる→緊張感が高まる(暴力)→優しくなる→・・・
暴力の原因は「暴力をふるっていい」と思っていることが原因
暴力は遺伝ではない。連鎖ではない。学びである。
◆ ◆ ◆
人間は群れを必要とする つながりが大事
つながりを破壊するのが暴力
人との良いつながりをつくるためにストレスケアの方法を学ぼう
①怒りを少しずつ発散<炭酸飲料のように!>させることが大切
②こころのcareワークアウトストレスケアの体操URL で検索
③「ありがとう」「ごめんなさい」「相談したいです」のことばを大切に!
◆ ◆ ◆
なぜ別れないのか
緊張→やさしくする→緊張→・・・
離れられない
束縛されるって、愛されているからだ
「束縛は愛情ではない」
「愛情には尊重が含まれる」
◆ ◆ ◆
ロールプレイングに生徒が参加しました。
会話を聞いて、どんな気持ちになるかを考えました。
◆ ◆ ◆
“I”Message 自分の気持ちを相手に伝えることが大切
「私は、・・・したい。」「私は、・・・してほしい。」等
◆ ◆ ◆
恋愛 ドラマと現実は違う
ふたりの距離感が大切
◆ ◆ ◆
友だちが被害にあっていたら?
あなたが被害にあっていたら?
「あなたは悪くない」と繰り返し伝える
友だちと一緒に信頼できる大人に相談するなど
◆ ◆ ◆
暴力は遺伝ではなく学ぶもの。
周囲で良いコミュニケーションをしている大人を探し
その生き方を学ぶ。
人間は、死ぬ瞬間まで成長できる。学ぶことができる。
◆ ◆ ◆
デートDV DVに関する 相談窓口・情報
With Youさいたま
048-600-3800
夫人相談センターDV相談室
048-863-6060
よりそいホットライン
0120-279-338
電話相手との相性もあるので、
話せないと思ったら電話を切っても良いそうです。
12月15日(金) 救急法講習会がおこなわれました
講師に4名の熊谷消防署職員の方をお招きして、
救急法講習会を本校体育館にて行いました。
最初に
119番に連絡してから救急車が到着するまでの時間がどれくらいか?
① 3~4分 ②7~8分 ③10~11分
というクイズからはじまりました。【答えは②】
救急車が到着するまでの時間におこなう
「心臓マッサージ」をみっちり1時間学びました
◆ ◆ ◆
つい最近まで高校生だった隊員がお手本を見せてくれました。
救急法 人が倒れてしまったときに何をすべきか
1)周囲の状況確認
安全な場所か?
2)意識の確認
小さな声からだんだん大きな声で
「わかりますか」「わかりますか」「わかりますか」
周囲のひとに助けを求める
誰かいますか?
集まったら
「あなたは119番へ連絡してください。また戻って来てください。」
「あなたはAEDを持ってきてください。また戻って来てください。」
3)呼吸の確認 ふだん通りの呼吸をしているか?
胸が上がっているか、息をしているか
4)胸骨圧迫(心臓マッサージ)をはじめる
胸の真ん中を強く、肘を伸ばして、
1,2,3,・・・数を数えながら絶え間なく押す
5)AEDが到着したら
電源を入れる
後は、音声の指示どおりに行動する
◆ ◆ ◆
実際に6グループに分かれて実習をおこないました。
ひとに見立てた人形を使い、
緊急時の対応の仕方・心臓マッサージ・AEDの使い方を
操作しながら学び合いました
◆ ◆ ◆
最後のまとめでは、
呼吸があった場合は、横に体を向けることで、
おう吐に対処する方法を学びました。
質疑応答では、
1)出血の際はどうするか。
出血が多い時はまず止血。
2)AEDの必要のない時は、どんな音声が流れるか。
必要ないという音声が流れる。
3)119番通報をした時にどんなことを聞かれるか
①場所・住所
②何が、どうして、どうなったか
③意識の有無、呼吸しているか等 」ありました。
◆ ◆ ◆
最近は街のあちこちにAEDの設置場所が案内されており、
万一の時は率先して救命にあたりたいものです。
なお、本校も3カ所(玄関・体育館・プール)にAEDが設置されています。
講師の熊谷消防署職員のみなさまありがとうございました。
参考
12月14日(木) 特別支援教育指導力向上研修会を開催しました
公認心理士の茂木紀子先生を講師としてお招きして、本校視聴覚室にて
教職員の研修会を行いました。
当日は、熊谷市及び深谷市の中学校や高等学校の先生方もご参加いただきました。
「発達特性を持つ生徒へのフォローと手立ての視点」というテーマに沿って、
発達障害の基本的知識から実状に応じた対応例、通常学級における支援例、愛着等に
ついて、大変ていねいにわかりやすく御講義くださいました。
特に、愛着については、グループディスカッションを行い、校種を越えて
活発な意見交換・情報共有をすることができました。
多様な生徒への対応に当たっては、私たち教職員が可能な範囲で
対応し、その上で、生徒たちに「世の中には信用していい大人がいる」
という安心感を実感させることが大切だとご指摘いただきました。
今回の研修内容を、今後の教育活動に活かしていきたいと思います。
お忙しい中、御来校いただいた茂木先生、
ご参加いただた先生方、ありがとうございました!