SSH 活動日誌

SSH活動日誌

地学部・社会科研究部による東北縄文遺跡研究

令和3年7月「北海道・北東北の縄文遺跡群」として17遺跡が世界文化遺産に登録されました。

そこで縄文期の遺跡について、地学的観点と歴史的観点をふまえ令和3年度調査研究を実施しました。

10月9日(土)・10日(日)の2日間、三内丸山遺跡(青森県青森市)と大湯環状列石遺跡(秋田県鹿角市)、御所野遺跡(岩手県一戸市)をめぐり、地学部と社会科研究部の生徒8名が深い学びを実践してきました。

各々が事前研究で研究課題を設定し、現地ではフィールドワークを実施しました。現地までは地図を参照しつつ徒歩で移動し、地形や断層を観察しました。多くの刺激を与えられ、自分で歩いて感じることの大切さも学びました。1万2千年前に始まる縄文期の気候や地形を考え、地図から断層や地形の変化を読み取るフィールドワークも楽しかったです。

縄文期の建築とは思えない巨大な掘立柱建物を見上げ、東北地方の縄文文化が想像以上に発達した社会で、生き生きとした文化が存在していたことを感じました。

 

大湯環状列石遺跡でも死者や葬送への社会的思想を感じることができました。

特に多かった生徒の感想は、「今後も現地での学びやフィールドワークを続けてみたい」という意見でした。

貴重な経験をありがとうございました。 

7月14日 SSH特別講演会 

7月14日(水)3・4限 SSH特別講演会

東京大学大学院工学研究科建築学専攻建築学講座助教 福島佳浩先生に「金属3Dプリント技術を建築構造に応用するための研究と実務」について講演していただきました。3年生と建築に特に興味のある生徒は体育館で、それ以外の生徒は感染症対策の観点から教室で講演を聞きました。

学生は最先端の学問領域について精一杯聞き、活発に質問していました。

 

 

 

6月19日(土)英語による研究発表会(KEEN)

6月18日(土)英語による研究発表会を熊谷高校記念館において開催いたしました。

今年度は感染症予防の観点から、熊谷高校と熊谷西高校の発表者、参加者のみによる研究発表会となりました。

発表会の様子発表会の様子

研究の成果を精一杯発表し、今後の研究や探求活動に向けて、決意を新たにした生徒たちでした。

2019年度「楽しもうサイエンス!小中学生科学体験教室」開催のお知らせ!

本年度の「小中学生科学体験教室」の日程をお知らせいたします。なお、参加については事前申し込みとさせていただき、先着50組となります。
皆様のご参加をお待ちしております!

実施日:令和2年2月15日(土)14:00~16:00※受付時間は14:00~15:00となります。

開催場所:埼玉県立熊谷高等学校

対象:熊谷市内の小中学生

実施内容(昨年度の例)※今年度の内容が決定次第お知らせいたします。
  ・物理・・・楽しい物理実験 
  ・化学・・・スライムづくり 
  ・生物・・・ミジンコのペーパークラフト
  ・地学・・・岩塩割り


申し込み期間:令和元年12月25(水)~令和2年1月14(火)まで
       ※期間内であっても定員に達した場合は受付終了となります。

申し込み方法:熊谷高校HPの入力フォームから申し込みをしてください。

研究開発実施報告書

平成29年度 研究開発実施報告書(抜粋)
  こちら をご覧下さい。

平成28年度 研究開発実施報告書(抜粋)
  こちら をご覧ください。

平成27年度 研究開発実施報告書(抜粋)
  こちら をご覧ください。

SSH講演会『人工知能と人の言葉』
SSH講演会『人工知能と人の言葉』
平成30年3月15日(木) 11:00~12:40


3月15日,SSH講演会が行われました。元 国立情報学研究所特任准教授「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトメンバーであった川添愛先生を本校にお招きして,「人工知能と人の言葉」という演題で,ご講演していただきました。主に,人工知能(主に機械学習)の概要,言語を扱うことの難しさについて,お話していただきました。高校の学習とのつながりを踏まえ,具体的な例を挙げながら,分かりやすくお話してくださいました。


最後に,熊高生へメッセージをいただきました。

・何が起こるか分からない世の中だからこそ,よく考えることが必要。
(自分はどんな人間か,どうなりたいのか,人生で何がしたいのか等)
・「自分の人生」をしっかり考えることは,自分を守ることになる。
・AIに振り回されず,うまく利用して,たのしい人生を!

多くの生徒からの質問にも丁寧に答えていただきました。
川添先生,どうもありがとうございました。



熊高生の感想より

 

・いまAIは急速に進化しているので,AIへの知識を高める必要があり,将来への職業選択においては,自分に対してよく考え,AIではできないことなどを選ぶ必要があると感じた。


・人工知能について,講演を聞く前は,とても複雑なもので恐ろしいものだと思っていましたが,お話を聞くことによって,少しだけ人工知能について理解することができ,恐れるよりも正しい知識を持つことがはるかに大切だということを知れて良かったです。


・元からコンピュータ将棋を通じて機械学習など色々知ってはいたのですが,言語の出力などは初めての分野だったので,とても興味深いものでした。将来は,外国語を使う仕事,もっと言えば,通訳や翻訳などの仕事をしたいと思っているので,コンピュータとの付き合い方を意識して,もっと頑張りたいと思います。


・私は銀行員になりたいと思っていたが,親に「人工知能が発達して仕事に就けなくなる」と聞いてから,進路に関して迷走していた。しかし,今日の講演会を通して,考えを改め直すきっかけとなった。「AIに奪われない仕事に就ける」か「AIを活用して新しい価値を生み出せる」か,を考えながら,これから生きていこうと思った。
・文系で言語学を学んでも,理系との関わりや,色々なところでつながりがあると思った。しかし,学んだことは,他の分野で無駄になるわけではなく,どこかで活きてくると改めて思えたので,今から様々なことに興味を持ち,学んでいきたい。

つくばサイエンスツアー

つくばサイエンスツアー
平成29年11月24日(金)

11月24日(金)、茨城県の筑波研究学園都市にある様々な研究機関を見学する「つくばサイエンスツアー」に1年次生全員で行ってきました。このサイエンスツアーは,本校が指定を受けているSSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業の一環として,恒例行事となっています。本ツアーでの見聞を通し,日常の授業ではなかなか体験することのできない最先端の科学技術に触れたり,最新の施設設備を見学したり,研究者や技術者から直接お話をうかがったりして,多くの生徒が探究心や科学的好奇心をさらに深めたり,将来の進路に対する視野が広がったのではないでしょうか。

今年度のコースは以下の9コースでした。

テーマ

 

午前

 

午後

 

自然科学

 

理化学研究所

 

農研機構

 

次世代作物開発研究センター

 

国土・土木

 

国土地理院 地図と測量の科学館

 

土木研究所

 

地球・生活環境

 

地質標本館
サイエンススクエア

 

防災科学研究所

 

進路・国際交流

 

国立環境研究所

 

JICA筑波

 

エネルギー
・物質

 

高エネルギー加速器研究機構

 

物質・材料研究所

 

エコ

 

エフピコ

 

積水ハウス

 

エコファーストパーク

 

農業・食品

 

ツムラ漢方記念館

 

森林研究所

 

エネルギー

 

(株)カネカ
鹿島工場西地区大規模太陽光発電所

 

 

 

 

(株)ウィンド・パーク
かすみ第1・第2洋上風力発電所

 

 

 

 

(株)中国木材
神之池バイオマス発電所

 

エネルギー

 

北越紀州製紙(株)

 

バイオマス発電施設

 

那珂核融合研究所

 


一部コースの内容をポスター(PDF)にまとめてありますので、ぜひご覧ください。
Aコース.pdf
Bコース.pdf
Eコース.pdf
Gコース.pdf
Iコース.pdf

平成29年度 SSH行事予定
6月12日(月) 熊高ゼミ(1,2年次生課題研究)開始(~2月)
6月17日(土) 熊谷市内SSH3校合同 英語による研究発表会
6月~9月 ゲート建築講座
6月~1月 ロボット講座
7月9日(日) 物理チャレンジ参加
7月16日(日) 生物学オリンピック参加
7月17日(月) 化学グランプリ参加
8月9~10日(水・木) SSH生徒研究発表会(神戸・全国大会)
8月29日(火) SSH校外研修 化学企業研修
10月6~8日(金~日) SSH校外研修 地学社会合同伊豆大島火山実習
10月6日(金) SSH校外研修 薬学研修
10月7~8日(土・日) 埼玉県科学教育振興展覧会北部地区展(埼玉県立川の博物館)
10月23日(月) 1年プレゼンテーション講習会 事前学習
10月27・28・30日(金・土・月) 埼玉県科学教育振興展覧会中央展(くまぴあ)
10月30日(月) 1年プレゼンテーション講習会
11月4日(土) 科学の甲子園埼玉県予選参加
11月12日(日) 高校生によるサイエンスフェア参加
11月13日(月) つくばサイエンスツアー コース別事前学習
11月14日(火) ダジックアース講演会「地学現象を可視化する」
12月15日(金) 物理特別講義
12月16日(土) 熊谷市内SSH3校合同 小中学生科学体験教室(熊谷西高校会場)
12月17日(日) 地学オリンピック参加
12月26日(火) SSH校外研修 深海生物を探る(横須賀・海洋研究開発機構)
2月3日(土) 熊高ゼミ発表会・SSH研究成果発表会
2月5日(月) サイエンス・ダイアログ(地学・農学・化学)
2月10日(土) 埼玉県理科教育研究発表会(埼玉大学)
3月11日(日) 首都圏オープン生徒研究発表会2018(早稲田大学)
3月15日(木) SSH講演会
JAMSTEC(海洋研究開発機構)見学実習

JAMSTEC見学実習
平成29年12月26日(火)

12/26に行われた
JAMSTEC(海洋研究開発機構)横須賀本部での研修に生徒9名が参加しました。

午前中は、施設見学で深海探査の設備の見学、とくに有人潜水調査船「しんかい6500」のオーバーホールの様子を見る事が出来ました。また、深海の水圧を再現する装置で、カップめんの容器が水圧によって徐々に圧縮されていく様子をみて、空気と水の圧縮のしやすさの違いを実感することが出来ました。





午後は、JAMSTECの福島朋彦先生から講義をいただきました。先生は今注目されている海底資源を掘削する際に、海底生物にどのような影響があるかを評価する環境影響評価に取り組んでおられます。そこで「知識の蓄積ではなく、自分で考えること」の大切さや「社会のいろいろな意見を取り入れ、話し合っていく」ことが必要であるとのお話をいただきました。また、生物の多様性を考えるうえで種内の多様性(個性)を確認するために同じ種の貝を2つ丁寧に観察し、スケッチしました。丁寧な観察が正しい環境情報につながることを教えてくださりました。分子レベルでの種の分類が発達してきた現在でも、丁寧な観察は怠ってはいけないとのお話しでした。スケッチの時間は2時間に及びましたが、参加した生徒は集中力を切らすことなく、取り組んでいました。



 

第12回国際地学オリンピック 国内一次選抜

12回国際地学オリンピック・国内一次選抜 
平成29年12月17日(日)

 来年9月にタイで行われる国際地学オリンピックへの出場を目指して、12年生の地学基礎選択者全員と昨年度に地学基礎を選択した者の中から希望者が、本校を会場に国内一次選抜に挑戦しました。約190人の生徒が、最大2時間にわたってマークシート方式の試験に熱心に取組みました。

 2次選抜に進めるのは約60人、受験者40人に1人の割合で非常に狭き門ですが、かつて熊高からは数人の先輩が突破しています。2次選抜は3月につくば学園都市で行われますが、地学の専門知識・技能と共に、英語でのコミュニケーション能力が重視されます。

 一次選抜の結果は1月上旬には公表されます。熊高から複数の生徒が突破することを期待して、新しい年の始まりを待ちたいと思います。

 

小中学生科学体験教室「楽しもうサイエンス!~実験で科学を学ぼう~」
小中学生科学体験教室「楽しもうサイエンス!~実験で科学を学ぼう~」
平成29年12月16日(土)

12月16日(土)に熊谷西高校において、熊谷高校、熊谷女子高校、熊谷西高校の熊谷市内SSH3校合同による小中学生を対象とした科学体験教室が開催されました。3校合同で実施するのは今年度で6回目で、当日は300名を超える小中学生の来場があり、大いに盛り上がりました。
本校からは、物理部「ロボットを使ったボウリング」、化学部「スライムづくり」、生物部「ミジンコのペーパークラフト」、地学部「恐竜模型の組み立て」といった内容を出展しました。
来場した子どもたちは、高校生に教えてもらいながらの実験をとても楽しんでいる様子でした。本校の生徒たちにとっても、教える立場となることは貴重な経験となりました。



物理特別講義「元素について ~水素からニホニウムまで~」
物理特別講義 「元素について ~水素からニホニウムまで~」
平成29年12月15日(金)1,3限

2年次生の物理基礎選択者(理系)を対象に、物理特別講義を実施しました。講師は本校OBでもある東北大学電子光理学研究センターの須田利美教授です。須田先生には、毎年2年次生の物理基礎選択者に講義をしていただいています。
我々の体を構成している必須元素についてのお話や、先生も発見に関わられたニホニウムの話など、興味深い話題ばかりでした。最後には、「物理の分野はまだまだ解明されていないことも多い。ぜひこの中からその解明に挑戦する人が出てきてほしい。」と話をされていました。

熊高生の感想より
・今回の講演を聴いて、まだ宇宙が拡がっていることやわすか3分で元素ができたことなど、規模が大きくて驚くことが多かったです。
・ニホニウムは亜鉛とビスマスをぶつけてできたことがわかりました。たくさんぶつけて3個しかできなかったこともわかりました。ニホニウムをつくるのに銅とポロニウムなどの他の原子同士ではできないのか、仮に119番目の元素をつくるにはルビジウムと鉛などで陽子を119個にすることでつくることは可能なのかということを疑問に感じました。

熊谷市内SSH3校合同 小中学生科学体験教室のご案内

毎年恒例となりました、SSH3校合同の科学体験教室、
今年は、12月16日(土)熊谷西高校での開催となります。
時間は、10時~15時(入場は14時30分まで)。

概要は以下のPDFファイルをご覧ください。

12_16小中学生科学体験教室チラシ.pdf

※終了しました。

SSH講習会 「地学現象を可視化する」

SSH講習会「地学現象を可視化する」
-デジタル四次元地球儀 ダジックアースの開発とその利用-
平成29年11月14日(火・県民の日)

11/14に、京都大学理学部・齋藤昭則先生を本校地学室にお招きして、ダジックアースの開発とその利用について、講義と実習を行いました。

 ダジックアースとは、地球表面で起こっている様々な現象や惑星の姿を球面に投影して立体的に見ることにより、現象や特徴をより理解しやすくするという目的で開発されました。球面のサイズは様々にとることができますが、今回の研修会では、空気で膨らませる直径2mの球体を使って投影を行いました。

 まずは球体と投影装置の設置を生徒全員で行い、システムに慣れることから始めました。投影された巨大な地球の姿は大変臨場感のある興味深いものでした。



 いくつかのコンテンツを使用した後、今度は、自分たちでプログラミングを行い、ある月の地球全球の雲画像から台風をマークし、台風の経路を明らかにするコンテンツと、惑星画像に質問文をつけるというコンテンツを作成しました。






 生徒からは、大学の研究やプログラミングに興味を持ったとか、教員志望の生徒からは将来授業で使えるコンテンツを作ってみたいという感想が寄せられました。

 

科学の甲子園 埼玉県予選
実技の部 Dチーム2位、Aチーム3位入賞
平成29年11月4日(土)

 11月4日(土)に,県立総合教育センターにおいて,「第7回科学の甲子園 埼玉県大会」が開催されました。6人1チームで筆記の部と,実技の部にそれぞれ挑みました。本校からは1・2年生の4チームが参加し,午前中に筆記,午後に実技が行われました。
 実技の部は,針金だけで独楽(コマ)を作って,どれだけ長く回し続けられるかという競技でした。本校の2チームが実技の部で第2位と第3位に入賞しました。
 残念ながら筆記と合わせた総合成績では入賞できませんでしたが,大会に向けた準備の成果を発揮してくれたと思います。1年生も参加していましたので来年度はぜひさらに上を目指して頑張ってほしいと思います。



 

プレゼンテーション講習会 「課題研究から広がる可能性」
1年次生対象 プレゼンテーション講習会
「課題研究から広がる可能性」
平成29年10月30日(月)

10月30日の6・7時間目に1年次生は体育館にて,プレゼンテーションの講習会を行いました。1年生は「熊高ゼミ」として課題研究に取り組んでおり,その成果を2月に実施される「熊高ゼミ発表会」でプレゼンテーションも行います。それらに向けて課題研究,そしてプレゼンテーションについて基本的な知識を学ぶためのものでした。講師に一般社団法人Glocal Academy 代表理事の岡本尚也氏を講師に迎え,「課題研究から広がる可能性」というタイトルで,自らの経験も踏まえ,課題研究そしてプレゼンテーションについて説明してくださいました。今後のゼミ活動に活かしてもらいたいと思います。
 また、講演会終了後、希望者と物理部の生徒が課題研究などのことでアドバイスをいただきました。

生徒の感想より

・足元を理解するのが一番重要と聴いて,勉強する時と同じだなと思いました。

(基礎ができていないと難しい問題が解けない。)

・何気なく使っている言葉や常識的なことでも,よく考えると説明できなかったり

することに,とても驚きました。

・本やインターネットに書いてあったことをそのまま信じるだけでなく,否定的に

なって,自分自身でも確かめようとする努力が必要だと思った。また,自分の意見

だけでなく,他人の意見にも耳を傾け,より良い考えをすることが大切なのではないかと思った。

・課題研究には多くに知識が必要だと分かった。言葉を理解して,研究をして,成果を自分の言葉で伝えることで,責任を持ち,言葉が磨かれるようになる。知識を増やすことで,色々な見方ができるようになり,疑問を持てるようになる。




社会・生物・地学 伊豆大島校外研修 -火山とともに生きるー
大島を見て聞いて感じて考える3日間
伊豆大島校外研修 -火山とともに生きる-
平成29年10月6日(金)~8日(日)

●活動の目的 -ミッションとは-

 今回の研修では、ミッション(使命・任務)がキーワードでした。参加者には、各見学地点で、例えば「溶岩流の構造を上部、中部、下部と着目して溶岩流の断面をスケッチし、このような構造になるプロセスを考察せよ」のような課題が与えられ、その場で実物を見て考えるという姿勢が求められました。さらに、他人と議論し考察を深めることが、この研修で体験してほしいことがらでした。

●研修概要

10/6(金・開校記念日) 三原山にて火山地形・植生観察(共通)

 外輪山より中央火口を遠望することから研修が始まりました。外輪山を下りカルデラ底に流れる溶岩流を観察しました。



 異なる年代の溶岩流が広がっていることから、植生の変遷
を観察するには最適な場所と言われています(教科書にも取り上げられています)

◇10/7(土) 大島町防災計画に関する講義(共通)・分野別研修(社会・生物・地学)

 午前中には大島町防災対策室の方から、大島の防災計画について講話をいただきました。大島は1986年の噴火(全島避難)、2013年の土石流災害と、何度も被害を受けています。その経験を踏まえての町民の高い意識があることを知りました。


 午後は、社会班が波浮港の歴史に関する聞き取り調査、生物班が磯の生物の観察、地学班が地層切断面の観察と、各自のニードに基づいてミッションに取り組みました。


 夜のミーティングでは、本日の成果や感動を相手に伝えようというミッションのもと、各班の発表が行われました。


10/8(日) 大島町郷土資料館見学(共通)・分野別研修(社会・地学)

 郷土資料館で学習した後、地学班は元町溶岩流の観察、社会班は下高洞遺跡の見学に出かけました。


●参加生徒の感想から

・巨大な地層切断面。僕が一番興味を持ったのは、“何で?”や“どうして?”に対して答えて、自分なりにまとめてゆく作業が本当に面白かったです

・一番意義があったと思うのは、「考える」ということです。自分のもつ知識と想像力を使い、目の前の現実についてなぜそうなっているか考える普段しないことをたくさんできたのは重要だなあと思いました。    


SSH薬学研修

SSH薬学研修
平成29106日(金)

 本校は薬学志望の生徒も多いことから、今年度は化学企業研修とは別に薬学志望者に特化した校外研修を企画しました。

MSD株式会社妻沼工場

 830分~1215

 午前中は昨年末にもお世話になったMSD株式会社妻沼工場を訪問しました。医薬品を取り扱う企業での注意点を伺い、包装ラインと研究施設を見学しました。医薬品の包装ラインでは多くの機械が並んでおり、医薬品と説明書の箱詰めまでスピーディに行われていました。

 
 最後に研究者とのディスカッションを行いました。平日の業務でお忙しいにもかかわらず、多くの部署の方に来ていただきました。生徒は「役立っていること」「質問事項」を
51組に分かれてプレゼンテーション形式で発表し、質問にも丁寧に答えていただき、製薬会社ならではの多くのことを学びました。




秩父薬剤師会調剤センター 寺尾薬局

 14時~1450

 道の駅めぬまで昼食休憩をはさみ、午後は秩父へ向かいました。秩父郡市薬剤師会のご協力のもと、秩父郡市の医薬品配送センターを併設する寺尾薬局に伺いました。ここではグループに分かれ、調剤室に入っての説明、配送センターでの説明、訪問介護に関する説明を順番に受けました。

SSH薬学研修講演会 高篠公民館 ~秩父地域の医療と薬事情~

 1520分~1620

 高篠公民館では、秩父郡市薬剤師会副会長、秩父薬剤師会調剤センター代表取締役の今泉直樹氏による講演をお聴きしました。秩父地域の医薬品にかかわる歴史と先進的な取り組み、薬剤師としての心構え、訪問介護と薬剤師のかかわりなど、様々な視点から教えていただきました。




 最後に城西大学薬学部
5年生で、調剤薬局研修中の本校OB笠原さんに薬学部のことなどをお話しいただきました。

 この研修により、薬学で進学を考えている生徒が、薬剤師になるか医薬品製造に関わりたいのか、よりはっきりと将来のことを考えることができたのではないかと思います。

生徒の感想より

MSD株式会社

・情報を共有するためのミーティングや細かいところへの気配りに感動した。

・英語でコミュニケーションがとれるようになれば、世界の人々と直接意見交換できると思った。

・廃棄物を出してでも安全と品質管理に全力をあげていて、実績のある会社はここまでするのかと驚かされた。

・普段ではなかなか見られない施設なので、貴重な体験になった。

調剤センター

・一般的な薬局に加えて、配送の中枢になっているところが興味深かった。

・実際に薬剤師の仕事を見ることができ、将来の目標が定まった。

・改めて、薬剤師の仕事は人とのコミュニケーションが大事だということを実感した。

・薬剤師と製薬会社の違いがよく分かった。

・子どものころから見たかった調剤室を見ることができてよかった。

・現場の忙しさを感じることができてよかった。

・在宅医療での薬剤師の役割も知ることができた。

講演会

・常に新しいことに挑戦するという志は大切だと感じた。

・薬剤師として、患者さんが気軽に何でも相談できるような地元を支える一員になりたいと強く感じた。

・自分の将来を左右するような良い機会であったと思う。

・薬局実習中の先輩の話もあり、生の声が聞けてよかった。


 

化学企業研修

829()に生徒8名で化学関連企業を訪問しました。

 午前中は、日立金属株式会社熊谷事業所です。
マグネット関連の工場では、モーターに使うために瓦型に
なっている製品や、製品を作るための機械の設計の部署も
見学しました。


 次に、深谷市が管理する国重要文化財である
旧日本煉瓦製造株式会社のホフマン窯、旧事務所、旧変電室を見学し、
技術と経済の歴史に触れました。
深谷市役所文化振興課の方々に案内と詳細な説明をいただきました。


 午後は、株式会社UACJ深谷製造所を訪れました。
溶解炉や熱間圧延、冷間圧延など、大型の機械が並び、
規模の大きさに圧倒されていました。



 いずれの場所でも、研究者とのディスカッションの機会を持ち、
生徒から多数の質問が出ました。

生徒の感想より

・研究者との話の中で「何事でも試してみることが大事」と
いうのは、今取り組んでいる課題研究にも通じるところが
あると思った。
・普段見ることのできない材料系の工場の現場を見学でき、
大学後の進路の参考になった。
・磁石やアルミニウムが意外にも身近なところで利用されて
いると知って、細かなところで役に立っていることがわかった。
・企業が顧客のニーズに対応するために設備の工夫や素材の
研究を行い、よりよい製品を提供する努力をしていることを
垣間見ることができてよかった。


 

建築講座 ゲート製作発表

今年度は、6月よりSSH建築講座を実施しています。
講師には、ものつくり大学の萩原先生を招いて、建築に関する講義2回、実技4回をご指導いただきました。
「凱旋門」という難しいテーマですが図面を書く,木材を組むなど専門的な技術を学んでいます。
 製作発表として、熊高祭で披露します。
10名前後のメンバーで短期間で作り上げるのは大変でしたが、
昨年よりも大きく、しっかりとしたものができました。
9月9日(土)、10日(日)にこのゲートを通る際には、中のつくりなどもご覧ください。