赤甍
お知らせ 今後は「校長室より」に記載
今後は、「校長日誌」は、この「赤甍」のコーナーではなく、「校長室より」のコーナーに記載したいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
生徒へのメッセージ その2
生徒へのメッセージの続きです。非常に感動的でパーソナリティの方も涙が出てきそうだと話していました。
【一年次教員】
熊谷高校の教職員一同、生徒の皆と学校生活を送れることを心待ちにしています。「熊谷高校最高!!」と語り合える時間を共に過ごしましょう!!
【二年次教員】
先日元プロ野球選手の新庄氏の密着番組を見ました。48歳でプロ野球に復帰しようと努力している中で、「100%に近いくらい無理なことでも、1%でも可能性があるなら勝負したい。」という言葉が印象に残りました。様々な困難が今世の中にはありますが、「できることを全力で」やり続け、Challengeし続ける強い気持ちを持ってほしいです!Keep walking! Stay strong!
【三年次教員】
熊高生は気合と団結(今はまだ団結できませんが)!いつか団結ができる日を夢見てしっかり自分を上げていこう!!
【ALTの先生】
Social distancing is tough, but we are all in this together. Study hard and let’s do our best to overcome this challenge!
【メッセージ1】
授業中、校舎に響き渡る皆の元気な声、拍手、暑苦しいくらいの熱意!それに負けじと応える私たち教員。懐かしいなぁ・・・。皆があっての教員、学校なんだとつくづく思います。
早くいつもの日常が戻ってくることを願っています。感染防止に十分留意し、また元気に学びましょう!
【メッセージ2】
熊谷高校のみなさん、元気ですか? 緊急事態宣言が解除となり、息を詰めるように過ごしていた日々が少しずつ解きほぐれていくような気持ちになった人も多いのではないかと思います。
例年であれば、中間考査が終わり、伝統の「40Kハイク」を目前にして 張り切っていたり、部活では目標としていた大会を前に緊張していたり、慌ただしく過ごしていた頃ですよね。
インターハイに続き、夏の高校野球も中止となり、改めて新型ウィルスの影響の大きさを痛感しています。ニュースで、大会中止を告げられた選手たちが泣き崩れる姿がみなさんの姿と重なり、何度ももらい泣きしました。
「命」以上に大切なものはないことは間違いありませんが、これまで積み重ねてきた努力の成果を発揮できないことの悔しさ、せつなさ、想像することしかできずもどかしい思いです。でも、これまでみなさんや先輩方が色々な場面で見せてくれた「たくましさ」「しなやかさ」を信じ、精一杯支えていきたいと思っています。
「思い通りに過ごせなかった」とか「学校再開してからついていけるかな」とか色々不安を抱えている人もいると思います。私たちも同じです。でも、みなさんにまた会えることの喜びの方が大きいです。
この大変な時期を乗り越えたことを誇りに思って、みんなで一緒に頑張っていきましょう。来週からみなさんの笑顔に会えるのを楽しみにしています。
生徒へのメッセージ その1
5月29日(金)FMクマガヤに先生が出演し、生徒に向けて、メッセージを発信しました。これはFMクマガヤの「みんなに届け!先生たちからのメッセージ」という特別番組で、県立高校の先生方が、学校の歴史や取組、休業期間中の生徒へのメッセージを届けようという番組です。
29日(金)14時から1時間の生放送番組に広報部山田先生と学習支援部の野澤先生が出演し、番組のパーソナリティーの方の進行にあわせて、学校の歴史や様々な取り組みを紹介するとともに、各年次の先生方から預かったメッセージなどを伝えました。また、最後には校歌も流してもらいました。
学校の歴史や取組の概要は以下のとおりです。
【歴史】
(1)125年の歴史(1895年(明治28年)第二尋常中学校(男子校)としてスタート)
(2)校訓:質実剛健・文武両道・自由と自治
【取組】
(1)とことん面倒を見ます(授業・面談・補習・個別指導)
(2)コロナ禍でもオンラインで動画、解説スライド、課題、面談、質問 などを活用
(3)授業が基本、常に授業に全力を尽くす
(4)解のない問いに対応する力を伸ばす(協調学習・課題解決型授業)
(5)2010~進学指導重点推進校(国公立大100名以上合格(現浪含))
(6)2011~スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校 文・理問わず全生徒対象
(7)熊ゼミ(SSH事業)専門的なものからユニーク・マニアックなものまで幅広く開講
(8)進学型単位制導入で少人数授業、習熟度別クラスを実現
(9)海外派遣 姉妹校サウスランドボーイズハイスクール(SBHS)へ隔年で短期留学
(10)小・中学生対象科学体験教室(地学部・化学部・生物部・物理部)など地域交流
間もなく学校が再開されます。いよいよ徐々にではありますが、学校生活が始まります。新型コロナウィルスによりかつてない状況ですが、生徒の皆さん、これまで培ってきた逞しい精神力で、皆で一緒に乗り切っていきましょう。
校歌で生徒を励まそうプロジェクト
今年度は、新型コロナウィルスに伴い、小中高大とすべての学校が休業状態になっています。埼玉でも、6月以降、段階的に登校回数や在校時間を増やすなどの方法により、学校を再開していきます。
本校では、長い休業期間中、各年次、各教科ともに課題を出したり、動画で面談したり、定期的に授業の動画を配信したりしていましたが、教師にとって、実際に学校に生徒のいない状態ほど悲しいものはありません。生徒の皆さんも、不安を感じたり、長期にわたる休業で学習リズムや生活リズムを維持するのに苦心したりしている人も少なくないかもしれません。
そこで、教員が校歌を歌う様子を撮影し、それを動画で生徒に流し、励まそうという企画に先生方が集まり、撮影しました。
本校では校歌は通常肩を組んで高らかに歌う習慣がありますが、今回は、全員が集まることを避け、個別に歌いました。実際には音楽の先生が校歌をピアノで演奏し、それをスマートホンに録音し、各自イヤホンでその伴奏を聞きながら、歌いました。物理の田嶋先生が録画する道具を持って、屋上、柔道場、剣道場、各準備室、校長室等で個別に撮影したものを一つの画面に編集して作成しました。
生徒の皆さん、各自感染防止対策に気を配りながら、学校生活の再開に向け、準備を進めてください。先生方も、皆さんに会えるのを心から楽しみにしています。
世界史 3年生授業 動画撮影
今朝7時ごろ教室棟で声がするので1階の教室に行ってみると、世界史担当の先生が、3年生の生徒に配信する動画を作成していました。
生徒の集中力や負担に配慮して、1回あたり、10~15分の動画を作成。4月に「産業革命」の分野から始めて、現在「ウィーン体制の成立と崩壊」あたりの状況について学習する内容を作成しているとのこと。今回で13本目の動画とのことでした。生徒の皆さん、各教科の先生方もかなり時間をかけて、休業中の効率のよい、わかりやすい学習の在り方を模索しています。皆さんも是非頑張ってください。
登校日
本日新学期の手続きを進めました。本来であれば各学年ともにオリエンテーションや授業を行う予定ですが、入学式以外の学校行事は基本的に認められていませんので、今後の家庭学習のため生徒の皆さんに登校してもらいました。新型コロナウィルス感染拡大防止対策に十分配慮しながら、各学年ともに、新学期に必要な諸手続きを行うとともに、今後の学習の仕方を説明するとともに、課題の配布、休業中の過ごし方について話をしました。生徒の皆さん、頑張ってください。
分散登校の様子
第75回入学式
第75回入学式を実施しました。
新型コロナウィルスの感染拡大防止対策のため、県の指示に基づき、新入生と教職員のみで行いました。防止対策を行いながら、例年参加している保護者の方々の分も含めて、教職員が心を込めて新入生を歓迎いたしました。
新型肺炎の感染拡大というかつて経験したことのない状況になっていますが、式辞の中でも述べたように、生徒皆さんには、高い志をもって様々なことにチャレンジし、自分で限界を決めずに潜在能力を最大限伸ばす努力を続けてほしいと思います。教職員一丸となって全面的に皆さんをバックアップします。皆さんの今後の活躍を期待します。
開式直前
整列する入学生
1年次の先生紹介
入学式準備
入学式の準備をしました。例年であれば、在校生を含めて、学校をあげて全員で準備をするところですが、今年度は、新型コロナウィルスに関連して、職員のみで準備しました。天候には恵まれました。桜も散らずに残っていました。椅子と椅子の感覚も広くあけました。正門では担当の先生方が、入学生が登校してくるのを迎えていました。一生に一度の高校の入学式です。最高のもてなしをしたいと先生方も考えています。
管理棟正面
柔剣道場前の桜
壇上
入学式の看板
正門で入学生を迎える
間隔をあけた式場
着任挨拶
4月1日付で武内校長の後任として着任いたしました。どうぞよろしくお願いしたします。
熊谷高校は浦和高校とともに1895年(明治28年)に創立した県下有数の伝統校であり進学校です。
保護者の皆様、様々な分野で活躍する卒業生の皆様の御支援をいただきながら、教職員一丸となって、大切な成長期を熊谷高校で過ごす生徒の皆さんが、将来世界の幅広い分野・領域で活躍するための基盤づくりのお手伝いをさせていただきたいと思います。
御支援、御協力をどうぞよろしくお願いいたします。
第72回埼玉県立熊谷高等学校卒業証書授与式 式辞
本日ここに、第七十二回埼玉県立熊谷高等学校卒業証書授与式が開催できましたこと、誠に感謝しております。
卒業証書を授与しました三百十二名の生徒諸君、卒業おめでとう。三年前、感激の合格発表から、あっという間の三年間だったと思います。高校生活もいよいよ今日が最終日。思い出に残る、充実した高校生活だったのではないでしょうか。
さて熊谷高校に入学して、最初に経験するのは、上長瀞駅までの四十キロハイク。文字通り、足が棒のようになって歩き切った満足感は、何物にも代えられない想い出だと思います。夏は、新潟県・東の輪海岸での臨海学校。遠泳をこなした後、口に入れてもらった氷砂糖の味、浜で迎えてくれた校歌の大合唱を覚えていますか。熊谷高校では、二つの行事を経て、初めて熊高生になると言われています。文化祭、体育祭、様々なスポーツ大会など、熊谷高校に連綿と続く学校行事、部活動に情熱を傾けてきた生徒も多いことでしょう。三年間で、本当に逞しく成長しました。一生ものの友達はできたでしょうか。そして現在、大きな試練である大学入試にチャレンジしていますが、まだ希望を叶えることができず、厳しい現実に直面している諸君もいるでしょう。決してあきらめずに頑張ってください。
時代は、大きく変わっています。グローバル化の進展で、多くの外国人が日本を訪れ、昨年は、熊谷市もラグビーワールドカップで大いに盛り上がりました。その一方で、新型コロナウイルスのような病気が、瞬く間に世界中に広がり、大変なことになっております。大きな津波で、たくさんの方が犠牲になった東日本大震災は、わずか九年前の三月十一日です。令和が始まったのは、昨年五月のことですが、ここ最近でも台風十九号の被害など、どんな災害が起こるのか分からない状況があります。
かつてないペースで進む高齢化、人口減少、多くの仕事がAI(人工知能)に代替されるかもしれない時代、これからの時代は、先の見えない社会が予想されます。熊谷高校で培った、「質実剛健」「文武両道」「自由と自治」の教育は、諸君が将来、社会人となり、その中心となって活躍できる下地を十分に鍛えていると考えています。人生のどこかで、大きな転換点を迎え、大きく躍進するべき時期が来た時、その壁を乗り越える力は十分育っていると思います。激動の時代を逞しく、太く、強く生きていって欲しいと願っています。また、それができると確信しています。
今日は、二学期終業式で話したことで、今日配られるPTA新聞にも書いたことを話します。今日のこの日に相応しい内容だと思います。
スタンフォード大学クランボルツ教授の「計画的偶発性理論」という話です。「個人のキャリアの八割は予想しない偶発的なことによって決定される」というものです。皆さんは、将来の夢は何か、職業はどうするか、どの大学に行くかと真剣に悩んでいると思います。しかし、私の経験でも希望通り夢をかなえている者はそれほど多くありません。むしろ、昔の姿から想像もつかない職業に就いている者が多いように感じます。夢に向かって努力を続けることは大切ですが、どんなに頑張っても人生には予想もしない曲がり角が何度も待ち受けており、思う通りに行かないことが多いものです。
今、皆さんは人生最初の大きな分岐点にあります。希望通りの進路を決めた者、一年後の逆転を期す者と様々です。力及ばず浪人生活を選択した者も、後々人生で最良の判断であったと思える時が必ず来ると思います。遠回りのようでも人生のほんの一部、実りの多い経験となると信じています。大切なのは、自分の決断を後悔しない事。決断を前向きなチャンスに変えるのは、気持ちの持ち方次第だと思います。人生の曲がり角を、喜んで受入れる、前向きなチャンスとしてとらえることが大事だと思います。
偶然の機会を飛躍のチャンスに変えるための行動指針として、クランボルツ教授は、五つをあげています。
①好奇心(新しい学びの機会を探し続ける)
②持続性(失敗に屈せず続ける)
③楽観性(必ず上手くいくと前向きに考える)
④柔軟性(一つに拘り過ぎないで時には自分の信念や行動を大胆に変えてみる)
⑤冒険心(リスクが予想される場面でも敢えて行動を起こしてみる)
の五つです。
夢を諦めないで努力を続けることは大切ですが、新しい事を怖がらず、失敗を怖れず、めげずにすぐ行動に移す習慣を持つこと。興味のアンテナを高く自分の成長に有益な情報や人との出会いを逃さない、そうした積み重ねが人間の厚みを作ると思います。人生を振り返って「あの時の偶然があったから、今の自分があるのだ」と言える時が必ず来ると思います。
時代は大きな変わりつつあります。熊高で身に付けた人間力を信じて前向きに生きて欲しいと願っています。検討を祈っています。
結びに、これまで生徒を厳しくもまた温かく見守っていただきました本校教職員の皆様方に改めてお礼を申し上げ式辞といたします。
令和二年三月十四日 埼玉県立熊谷高等学校長 武内 道郎